天使のナイフ-法の矛盾と裁きを訴える被害者遺族の叫び-
ミステリーファンの皆様こんにちわ。
そうでない方もこんにちわ。
今宵もミステリー小説の世界に誘う代理人の登場でございます。
え?いらないって?まあそう言わずに少しだけでも貴重なお時間頂ければ幸いでございます。
今回はあの有名な江戸川乱歩賞を受賞した作品の中から一つご紹介したいと思います。
江戸川乱歩賞ってなんだよ!って思われた方のためにですね、簡単に賞の説明をしたいと思います。
江戸川乱歩賞とは推理作家の登竜門として名高い賞でして、推理小説を全般に公募しております。有名作家も多数受賞してまして、映画化になったりドラマ化された作品も複数あります。
まーそんなこんなで要するにすっごい賞!ってことなんですね。
そのすっごい賞!を受賞された薬丸岳先生の作品「天使のナイフ」についてご紹介したいと思います。
こちらの作品は一言でいうと問題提起した社会派ミステリーですね。
一言になってないですね、はい、すみません。
でも一言では収まらないくらいに沢山のメッセージが詰まっているんですね~。
読む人すべてに語りかけてくる問題点は、今後日本人の、一人一人が考えていかねばならないことだと強く感じさせます。
主人公である桧山貴志はシングルファザーでして、過去に妻を事件で失うんです。
それからというもの、娘と二人三脚で事件と向き合いながら生きてきたんですね。
その中には被害者遺族としての苦悩、無念さが忠実に描かれています。
ですが、妻を殺害した犯人達は少年法によって守られることとなります。
その時の桧山の苦しみは計り知れないものでした。
法の矛盾と理不尽さというものが、この小説からはひしひしと伝わってきます。
事件を忘れようと娘と暮らしていた桧山にある日突然、様々な出来事が起こります。
妻を殺害した犯人達が次々と謎の死を遂げていくんですね。
犯人は一体誰なのか?
なぜ妻は死ななくてはならなかったのか?
後半は推理とヒューマンドラマが絡み合う展開に目が離せません!
これまでの推理小説っていうものとは少し違いまして、被害者遺族からの視点、法というものは何なのか?という問題提起が非常に重要なテーマとなっているので、単純に犯人を当てるお話とはまた違って、涙なしでは読むことのできないストーリー展開となっています!
また、登場人物一人一人にストレートに感情移入できるのも読みやすさの一つです。
日頃、ニュースなどをあまり見ないなって人も、この小説をきっかけに、ニュースへの関心が出たりはたまた、自分なりの意見というものが芽生えるやもしれません。いやいやもしくは、この日本を変えてやろう!なんていう選挙立候補者も出るかも、はい、嘘です。出ませんね。
ですが、この「天使のナイフ」にはそれほどのパワーと言いますか、訴えかけるものがあります。読み終えた時にはなにか違った世界が見えることは、この私が保障致します!多分!
文章もとても読みやすいものとなっていますから、この機会に一度手に取って読んでもらいたい作品の一つです。
薬丸岳先生作「天使のナイフ」の紹介でした。








