名もなき毒-グループ広報室を襲うトラブルメーカー!そして連続無差別殺人の謎とは-

ミステリーファンの皆様こんにちわ。
いかがお過ごしでしょうか?

今日はですね、あの超有名作家の話題作についてご紹介したいと思いますよ。
じゃじゃーんと。
宮部みゆき先生の「名もなき毒」でございます。

こちらの小説はですね杉村三郎シリーズの第2作目となりまして、前作「誰かSomebody」が大変話題を呼び続編に至りました。
また、第41回吉川英治文学賞も受賞されているすごーい作品なんですね。
最近ドラマ化もされましたので、もしかしたら知ってる方もいらっしゃるかもしれませんね~。
そんなこんなで「名もなき毒」の魅力についてすこーしばかりご紹介したいと思います。

日本最大企業である今多コンツェルンの会長の娘と結婚することになった主人公である杉村三郎は、突然大企業の義理の父を持ったことでこれまでの生活とは全く一変してしまうことに精神的ストレスを感じています。

一応義理の息子ではあるものの、立場の違いを感じずにはいられませんし、何よりも娘に何かあれば自分の命はないのでは?くらいの危機感を抱きながら生活している訳なんですね~。
うーん、可哀相すぎる!

おまけに今まで勤めていた会社を義父に辞めさせられ、グループ会社である広報室に配属されることとなります。
そんな一般人であるサラリーマンが家庭の問題や、義父との付き合いに悩んだりほっこりヒューマンドラマも交えながら、数々のトラブルや事件を解決していく内容となっています。

広報室にアルバイトとして採用された原田いずみは、与えられた仕事も十分にできない割に、否定されれば人格を豹変させるトラブルメーカーであることが発覚。
広報室のメンバーは対応に困り果てていた時、杉村はやむを得ず原田いずみを解雇することに決めました。
しかしその判断は杉村を最悪の事態へと誘っていくのです!

時を同じくして、さいたま市、横浜市、東京都では連続無差別毒殺事件が発生していました。
原田いずみの経歴を調べている過程でひょんなことから知り合いになった親子がこの事件に関与していることを知った杉村は、その親子についつい肩入れしてしまい、自らも連続無差別事件の調査を始めます。
しかしその時、解雇した杉村を恨む原田いずみの影が近づいていたのです!

果たして杉村の運命は…!
連続無差別人の真犯人は一体誰なのか?

という推理あり、人間ドラマありの魅力的なストーリーとなっています。誰にでもいい人すぎる杉村は、頼られるとついつい手を差し伸べてしまい、自ら事件に首を突っ込んでしまいます。

長所でもあり、また短所でもあるその人間性ですが、実際にこんな人いそうだ!と思えるほどリアリティのあるもので、欠点があるからこそ感情移入できるのだなとこの作品を読んでいて思いますね~。

そんな人間のどうしようもない部分や、日常での些細な出来事も上手く散りばめているのは、この作品のもう一つの見どころと言えるのではないかなと思います。

どの一般家庭にもある問題を忠実に再現し、様々な登場人物の視点から描かれているこの「名もなき毒」は、読んだあとに心のゆとりを与えくれる、推理小説なんだけどホクホクになれる、そんな作品となっています。

さすがは宮部みゆき、これぞ宮部みゆき!と思える小説ですので、ぜひ手に取って頂けたらと思います。

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