火車-謎を残し行方不明となった婚約者…彼女は一体何者なのか?-
ミステリーファンの皆様こんにちわ。
いい本読んでいますか?
いやーこの世には数々の素晴らしいミステリー小説があるんですが、何年経ってもその存在を忘れられないという本に出会ったことはあるでしょうか?
あ、ある。え?ない?どっちなんですか。
実はね、私はあるんですよ。
今でもストーリーを明確に覚えている不思議な存在です。
それだけ人の心を射抜く強い力があるのかもしれませんね。
そんなインパクト大の推理小説を今回はご紹介したいと思います。
宮部みゆき先生の長編ミステリー「火車」でございます。
はい、もうこちらの作品はですね、私が何も語らずとも読めばその魅力が必ず分かると思うんですね。
とにかくすごい。一度読んだら二度と忘れることはありません。
とにかく読みなさい。
嘘です、読んでください、すみません。
どんな作品か分からないと読んでみる気分にならねぇよ!なんて言われる前に「火車」の見どころをご紹介したいと思います。
スタコラサッサと。
主人公である本間俊介はシングルファザーの刑事をしているんですが、捜査中に負傷してしまい休職中の身でした。
そんな時、亡くなった妻の親戚である栗坂和也に何とも妙な相談を持ちかけられます。
その相談とは、栗坂和也の婚約者である関根彰子が行方不明であるため探してほしいとのことだったのです。
関根彰子は自己破産をした過去があり、そのことを和也には黙っていました。
彼女に事情を問い詰めたところ、なぜか突然様子がおかしくなるのですね。そしてその翌日、彼女は職場も辞めてしまい、和也の前から姿を消してしまいます。
休職中であるため刑事としての捜査を行うわけにもいかない本間は、彰子の人間関係や職場などを、身分を装い単独で調べることにします。職場で調べたところ、彰子は容姿端麗でとても知性の備わっていそうな女性でした。
しかし、自己破産の担当をした弁護士に話を聞くと、どう言うわけか、職場で得た情報とは全く異なった彰子という人物が浮かび上がってきます。
その後も彰子について調べる中で、彼女が職場に提出している履歴書は全て嘘で塗り固めていることが発覚。
しかし彼女は住民票も移したり、雇用保険にも入っているのです。
ですが、その手続きには本人確認を必要としない場合が多いため、本人が訴えない限りは問題にはならないのだそうです。
ということは、本人以外の人物でも簡単に成りすませちゃうわけなんですね。
その情報を得た本間は、ある仮説を抱くようになります。
和也の婚約者である彰子という人物は、本当は別の何者かなのではないかと…。
本間の予感が正しければ、本物の彰子は一体どこへ行ってしまったのか?
また彰子と名乗るこの女はいったい何者なのか?
なぜ別の人物に成りすます必要があったのか?
というミステリアスなストーリーとなっています。
この「火車」は単純な推理小説の面白さとはまた違った要素がありまして、自己破産についてや消費者金融をテーマとしているため、大変勉強になる作品でもあります。
カードローン破産というブラックな問題によって、救われない社会が生み出されているという訴えがひしひしと伝わってきます。
エンターテイメントとしてだけではなく、一つの人生を垣間見るような奥深い作品となっており、その内容には本物の恐怖さえ感じます。
またこの「火車」は、第108回直木三十五賞候補、第6回山本周五郎賞受賞、このミステリーがすごい!ベスト・オブ・ベスト第1位に選ばれた誰もが認める素晴らしいミステリー小説なんですね。
読み終わった瞬間には、何とも言えない余韻が残り「火車」というタイトルの本当の意味が分かることでしょう。
ぜひ一度手に取って、宮部みゆきの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
あなたの期待をいい意味で裏切ることは間違いありませんよ。








