顔-一躍トップスターに上り詰める人気俳優、しかし彼にはもう一つの顔があった!-
ミステリーファンの皆様こんにちわ。
いかがお過ごしでしょうか?
最近素晴らしい本には巡り会えていますか?
私はと言いますと、古き良き作品にすこーし目を向けてみようかなと昔の推理小説を読み返しております。
斬新で新しいトリックもいいんですが、やっぱり歴史を感じさせる小説と言いますか、日本の推理小説を遡るのもまた楽しいものではないでしょうか?
そんなわけで今回ご紹介するのはそんな日本の過去を背景としたこちらの作品です!
ばばーん!
松本清張先生の「顔」でございます。
こちらの小説はですね、短編集の中の表題作となっておりまして、映画化やドラマ化もされた大変な話題作なんですね。
とても古い作品ですので、まぁ知らない人も多いのでは?と思うのですが、今の推理小説に飽きちゃった~って方にはぜひ読んでほしいですね。
古いからと言って内容が現代と合わないといったことが全くないのがこの松本清張の素晴らしいところでもありまして、今の時代でも抵抗なく読める小説となっています。
さてさて、この「顔」というのはどんな作品なの?と思われる方も多いでしょうから、ざっくりバッサリもう適当にあらすじをご紹介したいと思いますね。
はい、嘘です。かなり頑張って丁寧にご紹介します。
土下座するんで許してください。
主人公である井野良吉は劇団の売れない俳優でした。もう鳴かず飛ばずのさっぱりです。ところがある日、春雪という映画に脇役として抜擢されたことがきっかけで一躍トップスターへの階段を駆け上がっていきます。
喜びもつかの間、井野良吉にはトップスターになりたいという願望とスクリーンに自分の顔が映ってしまうことへの恐怖心で心が押しつぶされそうになっていきます。
俳優でありながらなぜスクリーンに自分の顔が映ってしまうことが怖いのか?
その謎を解くカギは彼の過去にありました。
彼はなんと、9年前に恋人であった山田ミヤ子という女性を殺害していたのです!
なんと恐ろしい!
人間二つの顔を持ち合わせているとは言いますが、これは持ち合わせすぎじゃないでしょうか?
そして恋人であるミヤ子を殺害した日、たまたま列車の中でミヤ子の知り合いと遭遇してしまい井野は顔を見られてしまうんですね~。
もしも自分が目立ちすぎてしまったらこの知り合いにバレる可能性があると考えた井野は映画への出演を躊躇います。ですが、又とないチャンスに井野の心は揺れ、ついに彼はある決断をします。
名声を掴み取るため、禁断の賭けに挑んだ井野の運命は!
映画俳優があらちょっと!スキャンダルになっちゃたらやばいよ!といった感じの内容になっております。
え?違いますか?だいぶ違いますか?
あちゃー。
ではでは、気を取り直して。
顔というタイトルの本当の意味が、最後の最後に分かるお話となっています。
いかにも松本清張らしい物語の展開と言いますか、男女の亀裂から殺人へと発展し、さらに人間を利用する恐ろしさをとてもリアルに描いております。
心理描写がとても鮮明なので、その光景が目の前に浮かんで見えるのはやっぱり清張ならではの持ち味と言えるでしょうね~。
すこーしほろ苦い味わいのする推理小説となっておりますので、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?








